

2023年から始めるビールのお勉強
2023年1月に日本のクラシックな缶ビールのデビューを迎えさせていただきました。コンビニであのプライスでこの飲み比べというなんとも愉しい時間を過ごせるのは素晴らしい!ということで、まだ好みも特徴も全く分かっていないビール初心者の現時点の磯部が、つらつらと当時の感想を綴っていきます。
頂いた順から上に投稿して行きますが、
ある程度日本の缶ビールを頂いたら好み順に変えたいな
KIRIN Lagar
母方の実家で感じたあの独特のビール香はこれだったのか。確かに思い返してみると祖父はKIRINを好んでいたように思う。日本のビール史を学び始め、各ブランドの変遷や時代の流れを掴んでいるが、その中でも特に面白いのが、70年代辺りの「KIRIN一強時代」から「三社の生ビールへの舵きり」だったりする。そんなことを学びながら、確かにその年代の親戚の集まりはKIRINの中瓶だったなぁと、思い返す。
確かに全体的に力強い。それでもやっぱりKIRINらしいというか、バランスの良さが感じ取れる。根強いファンがいるのにも納得できる。バランスが良いとは言えど、下の奥に残るブライトな苦み・えぐみが印象的で、まだそれを愉しむことはできないが、きっと好きになるんだろうなとも同時に思う。
30th January 2023
#Color Preset - @Celliers400
KIRIN Ichiban Shibori
口に運んだ瞬間、感じるコクと甘さ、これは美味い。キリンのヴィジュアルがそこまで好きではなかっただけに、悔しい。が、美味いなぁ。今まで頂いた缶ビールで最も「また飲みたい!」と言いやすいバランスの良さと、飽きない甘さ。やはり抜きん出て一つが秀でていると衝撃もある分、飽きも早い。ただこれならずっと飲んでいたくなるような。間違いなく飲むシーンを選ばないと思う。良い意味で、雑に飲みたいビールだし、飲み会でも持ってきて欲しいビールだと思う。まだまだサッポロや赤星、ラガーなんかが頂けていないけれど、これまでで間違いなく一番の缶ビールだった。
27th January 2023
#Color Preset - @Celliers400
Yebisu Premium
圧倒的甘さの豊かさが非常に印象的。満足感はかなりあるが、食中酒的なキレの良さ、一品一品に対しての繋ぎや切りといった役割が得意というよりかは、それを主体とするシーン、食後や、ミッドナイトなシーンにしっとり甘く、の方が適切なように感じる。ただその際は、そのアイコニックな甘さ、濃く甘さが返って単調になるようにも思え、普段スピリッツ慣れしてる私は少しターゲットからずれているのかなといった印象を覚えた。
ただ確かに、一定層からの熱い支持があるのも納得だし、あのヴィジュアルもしっかりテイストに相違がなく、ふくよかさを併せ持っていて、素敵だと思った。少しネガティブなコメントが多くなったが、嫌いじゃない。笑
16th January 2023
Super Dry
テレビCMでのあの渋い声とギラギラしたヴィジュアルとが、幼い自分には、とてつもなく印象的で、とてもとても苦く、濃く、ドッシリとしているんだろうなぁとずっと考えていた。いざ喉に運ぶと、十年もの間抱き続けていた幻想のようなものが、あっ、という間に崩れ去っていったのを感じた。え、軽いなっ。レモンサワーに近い、軽やかさとキレ。なるほど、幼い僕は色々と勘違いをしていたみたいだ。
あのギラギラさは、「ドライ」や「淡麗さ」を表していて、決して「重厚感」なるものを表現していたのではなかったんだ。なるほど、これまたファンがいるのも納得ができるし、食中としての才もある、なるほど悪くない。ただこれもまた僕がこれから愛していくビアでもない気がする。