PROJECT : Studio TT(2)
用の美を備う不動産デザインスタジオ
- Creative & Product Design / Co-founder
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- Concept / Design / Planning / V.I. / Product Design
今、国内外で勢いにのる、新進気鋭の焼酎カンパニー「ジャパニーズダークスピリッツ」(以下: JDS)。そのJDSが生業とするのは、日本伝統の蒸溜酒、焼酎。中でもとりわけウイスキーなどでみられる樽熟成を施した熟成焼酎だ。九州各地の由緒正しき酒蔵と密接な協業関係を築き、希少な熟成焼酎を取り扱っている。TAKUMIISOBESTUDIOでは、JDSの視覚領域におけるブランドコミュニケーションから商品設計を手掛けており、具体的には、ブランドのV.I.や各商品のデザイン、またその3DCGイメージ設計など、複雑化するプロダクトポートフォリオをラベリングからキーヴィジュアル、デザインコミュニケーションまで、一貫性のある設計体制を整えています。
積極性を伴う受容と先進性
焼酎ながらもニュージャンルのスピリッツという認識は、レイモンド・ローウィの提唱するMAYAプリンシパルと重なる点があり、「受容される先進さ」(=Most Advanced Yet Acceptable)をデザインキーワードにリサーチをスタートさせました。この受容は単に肯定を意味するのではなく、積極性を伴う肯定であり、いかにセンセーショナルであるかという点に集約されます。
まず初めに主力製品群であるダークスピリッツをSignature CollectionとLimited Collectionとに区分し、価格を始めとする浸透率や希少性、また味わいといった要素を概念的に視覚化しルックを構成、そしてデザインの抽出を始めました。そしてユーザーが酒類におけるブランドを認知・評価する過程を以下の前提から形状やシンボルといった要素に細分化し、JDSのコレクションにおける最適解を追求しました。
前提となるルックの恒常性
これはいかなる状況でも、ユーザーの認知と実際の見え方が一致することを指します。例えば陶磁器もしくは遮光瓶を使用した場合、昼夜・室内の環境を問わず、その見え方に大きな差はありませんし、ディスプレイ時における内容物の有無(増減含む)によるルックの違いも防ぐことができます。これは一回の使用量の少なく陳列されることの多いスピリッツでは非常に大きな点であると言えます。
形状と素材感(Clase/LouisXIII)